2019/02/14 23:43
こんにちは!
絶滅危惧種についての知識を広めることを使命だと感じているSAMSARAですが、兎にも角にもまずは「動物」から!
毎月1つの動物園や水族館を訪れてレポートするように心がけています。
今月のチョイスは新江ノ島水族館!
旧江ノ島水族館は1954年に開館し、2004年に新江ノ島水族館としてリニューアルオープンしました。
日本初の水族館は1882年にできた上野動物園の淡水魚展示と言われていますが、1957年に日本初のイルカ・クジラショーを開催したのはなんと旧江ノ島水族館なんです!現在でも質の高いイルカ・クジラショーは新江ノ島水族館の強みではないでしょうか。
✴︎
【館内にあるゾーン】
相模湾
深海I
クラゲファンタジーホール
太平洋
今上陛下のご研究
クラゲサイエンス
ペンギンアザラシ
テーマ水槽
なぎさの体験学習館
イルカショースタジアム
タッチプール
ウミガメの浜辺
カピバラ
深海II
カワウソ
環境水槽
いくつかピックアップして紹介します。
【相模湾】
こういう感じでそれぞれのゾーンエントランスには詳しく説明などが書いてあります。
動物園や水族館で多いと感じるのが、一番最初に地元(あるいは自国)に棲息する生物を紹介するゾーン。新江ノ島水族館の場合はこれが相模湾にあたります。
相模湾ならではの環境を再現した水槽に、実際棲息する魚たちを展示しています。潮の流れなども説明しながら再現しています!
相模湾に棲息するウツボたち。ぎゅうぎゅう詰めになっていました(笑)
展示エリア最初の水槽にいますが、さっそく私たち含め皆さんの注目を集めていました!
相模湾ゾーンで、干支にちなんだ魚が特別に紹介されていましたが、その子はこちら↓
なんとなくわかりますか…?
「コトヒキ」というこの魚。イノシシの子に模様が似ていることから「イノコ」と呼ばれることも!
ちなみに食用としても有名な「イサキ」の幼魚も模様が似ていることから「ウリボウ」と呼ばれることがあるそうです。巨大水槽の方に幼魚もいたそうですが、魚が多すぎて見つけられなかったです(^^;)
こちらは青い模様とフグと同じ猛毒を持つことでも有名なヒョウモンダコ。
毎年水族館では漁師さんの網にかかってしまった子達を譲り受けているそうです。
実はこのタコはテトロドトキシンとハパロトキシンという2種類の猛毒を持っていて、相手によって使い分けるんです!
普段は茶色く、危険を察知した時のみ青い模様が浮かび上がります。写真では青い模様が見えますが、卵を抱えているようですし展示されていることがストレスになっているのかもですね。
✴︎
【クラゲファンタジーホール】
個人的に気に入っているクラゲゾーン。中央にあるこのドーム、ずっと見ていられます…。
クラゲの展示は宇宙のようなまったく違う世界を見ているようでいつも長居してしまいます。
こちらは世界一大きいと言われるシーネットルの一種、パシフィック・シーネットル。どの角度から撮っても写真映えする生き物ではないでしょうか。
実はクラゲは古くから知られており、なんと古事記にも登場するくらいなんです!
長い月日をかけて静かな海の中で進化を続けるクラゲたち…
世界には暗闇で光る種類もいれば、自身の「クローンを作れる」種類もいたり、ストレス時には若返る種類もいたり、かなり独特な生き物なんです!
✴︎
【イルカショー】
そして新江ノ島水族館のイルカ・クジラショー!
ショーのトップバッターはオタリア・オットセイのみんな。トリーターさんと一緒にいろんな芸を見せてくれました。
(ここではトレーナーさんたちはトリーターと呼ぶそうです!ただ芸を教え込むだけではないので、その方がなんだか温かみがありしっくりきますよね。)
左と真ん中の子はまだ若いらしく、右の子との大きさの違いがよくわかりますよね。右のアシカ先輩は90kgあるそうです…!
ショーのメインはバンドウイルカ達とハナゴンドウのビーナちゃんでした。
新江ノ島水族館ではバンドウイルカの飼育に力をいれており、水族館生まれの子がたくさんいます。
2000年生まれのミレニーちゃんは、世界初の飼育下4代目ですが、2012年生まれのサワちゃんはなんと飼育下5代目!
イルカもクジラもそれぞれ得意、不得意があってそういうトリーターさん目線のお話も聞けて面白いショーです。
ところでイルカ・クジラ・アシカたちは展示水槽はなく、ショーでしか会えないんです。
平日「きずなショー」:1日3回
週末祝日「ドルフェリアショー」:1日2回
開催しているのでお見逃しなく!
✴︎
【テーマ水槽】
こちらは名前の通り、シーズンやイベントにちなんで入れ替えられる小さめの水槽です。
今回はちょうどバレンタインイベントで、テーマにちなんだ魚が展示されていました。
エンゼルフィッシュやチョコレートグラミーなどの名前がバレンタインっぽい魚や、見た目が綺麗で可愛らしい魚がいました。
このゾーン以外にも通路がバレンタイン仕様だったり、バレンタイン風の撮影スポットがあったり、テーマにちなんだ工夫がたくさん!
2/15から、テーマ水槽は「ホワイトデー」だそうです♡
どんな魚たちが登場するのでしょう…(^^)
✴︎
最近は動物園レポートが多く、久しぶりにちゃんと水族館を回ってみました。
近年国内外ともに動物園では絶滅危惧種や野生動物に関わる環境・社会問題を提起するような展示が多く、保全活動についても詳しく紹介していたり、とても勉強になる展示方法が増えているように思います。
新江ノ島水族館では「えのすいeco」といって、海洋生物たちの環境保全や生態系研究に力を入れているそうです。
確かに相模湾ゾーンしかり、深海ゾーンやクラゲサイエンスしかり、生態系に関しての知識は詳しく楽しく豊かな展示となっていましたが、
・どんな環境問題があるのか
・具体的にどんな保全活動が行われているのか
・水族館がどのように魚たちに貢献しているのか
が伝わる展示方法ではなく…。せっかく良い設備があるのに、もう一声…!もうちょっと保全について詳細が知りたい!と感じました。
動物園・水族館は実際様々な生物に出会えて楽しんで学べる場です。環境・社会問題についても分かりやすく学べる場になると、より興味を持ってくれる子供達も増え、良い未来につながると思っています!
✴︎
余談ですが、当日はSAMSARAデザイナーの片割れSamieが誕生日であり入り口に誕生日特典について書いてあったので当日参加しました!
事前予約するともっと特典が楽しめるそうですよ!オリジナルのホルダーとバースデーネームタグをいただき、終始スタッフの方に祝ってもらっていました(笑)
お誕生日に訪れようと思っている方はぜひ(^^)!
【新江ノ島水族館】
神奈川県藤沢市片瀬海岸2−19−1
営業時間:10時〜17時(12月〜2月)
9時〜17時(3月〜11月)
アクセス:片瀬江ノ島駅 徒歩3分
江ノ島駅 徒歩10分
湘南江ノ島駅 徒歩10分
入場料:大人 2400円
高校生 1500円
小中学生 1000円
幼児 600円