2019/01/23 18:00
前回のブログで紹介した台北動物園。
今日はその続きで台湾特有の動物たちを紹介します!
ツキノワグマの地域亜種で台湾のみに生息します。他のツキノワグマ同様に胸元の三日月みたいな模様が特徴です!
ツキノワグマ全体としては 絶滅危惧2類 に分類されていますが、台湾の固有亜種に関しては実はワンランク危険度の高い 絶滅危惧1B類 に分類されているんです。
開発による環境破壊で住処を失い、ただでさえ小さな島国なのでどんどん頭数が減ってきてしまっています…。現在は台湾の貴重な山岳地帯に生息すると言われていますが、目撃情報はかなり少ないです。
タイワンツキノワグマは古来より様々な部族から恐れられて避けられていたとか。部族によっては間違えて罠にかけてしまうと呪われるとか、いろんな言い伝えがあったそうです!
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センザンコウ
アルマジロっぽいですが、生息地域も違うまったく別の哺乳類なんです!暗い箱の中で寝ていたのでまともな写真が撮れず…ウロコがなんとなくわかりますか?
センザンコウは硬いケラチン質のウロコが全身を覆っていて、こういう哺乳類は唯一かれらだけなんです!危険を察知するとコロンと丸くなって無防備なお腹を守り、するどいウロコで身を守りながら怪我をさせたりできます。
が、人間相手だとそのまま拾われてしまってゲームオーバー…。野生の個体を見つけるのは大変ですが、見つけさえすれば簡単に捕まえられるのでどんどん生息数が減少しています。
彼らのウロコは漢方として重宝されますが、実のところはただのケラチンなのでどれだけ効果があるのかは立証されていません。また、ウロコを取ると独特な模様が残るのでセンザンコウの革製品も実は貴重なんです。
去年伺ったカンボジアのACCBでも以前センザンコウを保護していたそうですが、少し前に死んでしまい会うことはできませんでした。マークから聞いたショッキングな話では、近年で最も違法取引されている動物であり一番最近では10トンものウロコが押収されたそうです。一匹の平均体重が1.5kgなので、想像すらできない量のウロコですね…。
センザンコウには地域亜種が8種類いますが、台湾に生息する ミミセンザンコウ とカンボジアに生息する マレーセンザンコウ は共に危険度が最も高い 絶滅危惧1A類 です。このままのペースで行くと近い将来絶滅は免れないと思います。
次回に続く・・・