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2018/08/24 18:00

こんばんは!


先日はKENZO x Tiger Beer x WWF のチャリティーコレクションについて書いたので、
せっかくなので今日のお題は「トラ」!

トラの種類

世界中で9種類のトラの亜種が存在します!
①スマトラトラ
②アムール(シベリア)トラ
③ベンガル(インド)トラ
④アモイトラ
⑤マレートラ
⑥インドシナトラ
⑦バリトラ
⑧ジャワトラ
⑨カスピトラ

最初の3種類は知っている方もたくさんいると思いますが、最後の3種類は ??? と思う方も多いのでは。
実はすでに絶滅してしまった亜種たちなのです…!

《スマトラトラ》はSAMSARAのTシャツシリーズ第一弾でもデザインしましたが、
インドネシアはスマトラ島にしか生息しない亜種で、9種類の中でもっとも小柄です。
IUCNレッドリスト: CR - 絶滅危惧1A類(もっとも危険度が高い)


《アムールトラ》以前はロシアから韓国、中国北部、モンゴルまで生息していましたが、現在はロシアが主な生息地。
9種類の中で体格が最も大きい亜種ですが、1970年代以前の子達と近年の子達を比べると若干小さくなっているそうです!
他の亜種と比べて、最も冬毛と夏毛の違いがはっきりしているとのこと。寒い地域に住んでいるからですね!
IUCNレッドリスト: EN - 絶滅危惧1B類(CRの次に危険度が高い)


《ベンガルトラ》インドを主に、バングラデッシュ、ブータン、ネパールに生息して、一番生息数が多く(2000頭ほど)ゆっくりですが増加傾向にあるそうです!わたしが一番大好きな動物は「ホワイトタイガー」なのですが、そのホワイトタイガーはベンガルトラの劣性遺伝子の突然変異が原因なのです!アルビノではないんですよ〜!
IUCNレッドリスト: EN - 絶滅危惧種1B類 

《アモイトラ》は主に中国南部に生息する亜種。あまり聞いたことがない名前だと思いますが、それもそのはず!1970年代以降野生で発見されたことがなく、野生ではすでに絶滅している可能性が高いらしいです…!生息地やDNAによると、原始的な氷河期時代のトラに最も近い亜種だとか!
IUCNレッドリスト: CR - 絶滅危惧1A類 


《マレートラ》マレー半島の中部から南部にかけて生息する亜種で、およそ300頭前後しか確認されていません。特徴的にはインドシナトラととてもよくにているそうです。それぞれの生息域が陸続きなので、見た目も似ているのでしょう。以前はシンガポールにも生息していましたが、最後のマレートラが1932年に射殺されてしまいました…。
IUCNレッドリスト: CR - 絶滅危惧1A類 


《インドシナトラ》もマレートラ同様に300頭前後と予測されています。中国南西部、タイ、ベトナム、ラオスに生息しています。カンボジアではすでに絶滅したとされており、カンボジアでの最後のインドシナトラの話は KENZOのRARESTRIPESコレクションをインスパイアしたストーリーの一つです!
IUCNレッドリスト: EN - 絶滅危惧1B類

《バリトラ》名前の通り、バリ島に生息していた亜種です。野生で発見された個体は1930年代が最後で、2008年に絶滅したと確定されました。それまでは独立した亜種と考えられていましたが、近年のリサーチによると実はスマトラトラやジャワトラと同じ「スンダトラ」の一種であることがわかったそうです!

《ジャワトラ》スンダ列島に生息していた3種のひとつで、ジャワ島に生息していました。スマトラトラと似た体格で、他の亜種と比べると小柄だったそうです。バリトラ同様に2008年に絶滅種確定しています…が!なんと、2017年にウジュンクロン国立公園でトラのような大型のネコ科動物が目撃されています!まだ細々と暮らしているのでしょうか…。

《カスピトラ》20世紀後半まで確認されていたカスピトラは、カスピ海周辺を中心に中国からトルコ、メソポタミア、コーカサス3国まで幅広く生息していました。一時期はアムールトラと生息域が重なっていましたが、そのうち人の介入により生息地が分断されていき、それぞれ異なる生息地で生きていました。大きさはアムールとベンガルの中間くらいで、割と大型のトラだったそうです。

現状

全種類を合わせても世界に最低でも3800頭しか残っていないトラ。
100年前と比べるとおよそ95%も頭数が減少していて、10年前と比べるとおよそ40%も生息地が縮小しています。
パーム油や木材のプランテーションが増えたせいで森林が減り、毛皮のための密猟や違法取引がトラを追い込んでいます。
9種類いるトラですが、全てレッドリスト上では絶滅の危険度が高いと分類されているのです…。

トラ専門の保護団体や保護活動

様々な保護団体が世界中で絶滅危惧種を守るために活躍しています。
中でもトラのために特別なプログラムを組んでいる団体を紹介します!

野生動物の保護活動といえばWWF! KENZOのチャリティーコレクションにも参加していますが、昔からトラの保護活動に熱心に取り組んでいる団体です。

日本を拠点に活動する、トラ、ゾウ、そして日本の絶滅危惧種のシンボル的存在でもあるイリオモテヤマネコの保護に力を入れているNPO法人です。

アメリカで立ち上げられ世界で活動するネコ科専門の保護団体です。SPIRITHOODS というアメリカ発フェイクファーの帽子ブランドもこちらに売上の一部を寄付しています。

ファッションは力強いステートメントにもなるし、人の生活に常ににあります。
これからもっと保護団体とファッションブランドが協力していけばきっと絶滅危惧種の動物達がもっと知られていくキッカケになるはずです!今後 RARESTRIPESコレクションのようなコンセプトのコレクションや商品を見かけたら、どんどん紹介していけたらと思っています♪